1955-06-02 第22回国会 衆議院 本会議 第22号
ことしは国民経済がデフレ的傾向を予測される上に、民間自力建設能力も限界に達している今日、政府の微温的な建設促進策をもってしては、昨年に比して五万戸も上回るという民間自力建設は不可能と考えるのでありまするが、いかようにこの点をお考えになりますか。
ことしは国民経済がデフレ的傾向を予測される上に、民間自力建設能力も限界に達している今日、政府の微温的な建設促進策をもってしては、昨年に比して五万戸も上回るという民間自力建設は不可能と考えるのでありまするが、いかようにこの点をお考えになりますか。
○池田(峯)委員 この八十万九千の中に六十九万も自力建設能力のあるものが含まれておるというふうに説明されましたが、それだとはなはだおかしいのではなかろうかと考えられる。
しかも現在までに建設済の大部分は、自力建設能力のあるものの範囲を出ないのでありまして、ほんとうに地獄のような生活をいたしておる戰災者、引揚者その他いわゆる生活困窮者、さらには將來の引揚者等によつて増加する住宅難を考えますとき、われわれは深刻の度を通り越した住宅難から、いろいろな好ましからざる社会惡の発生することさえ心配いたすのであります。